【管理栄養士執筆】米アレルギーが心配。安全に離乳食を進めるには?

離乳食

日本人の主食として大切な米。我が子がもし米が食べられなかったら…今後の生活など不安になりますよね。

そんな時の助けになる情報を管理栄養士がお伝えします。

米アレルギーを知ろう、理解しよう

私たちが毎日のように食べている米飯。その米にアレルギー反応を持つ人がいます。

主食として一般的すぎて、親が離乳食を与えていて違和感を覚えていても、我が子が米アレルギーだと気づきにくい事もあります。

食品表示義務がない!?

現在、国が定めるアレルギーに対する食品表示義務は、患者数が多い、または症状が重くなることが多い食材の7品目のみで、表示が勧められている20品目にも米は当てはまりません。

米アレルギーを持つ人にとって、外食や加工品の購入も不安を感じることが多いかもしれません。

米アレルギーの症状については、下記のコラムを参照してくださいね。

「離乳食のアレルギーが心配!アレルギーの症状と受診の目安は?」

https://blog.ikujicare.jp/2019/02/05/babyfood-allergy/

米の代替食品で食生活を豊かに

主食に米が食べられないのであれば、何か代わりの物を考えなければいけません。主食と言うのは主に体のエネルギー源となるもので、糖質が多く含まれている食物を言います。

代替えでよく用いられるのが、小麦粉から作られたパンや麺類。離乳食ではじゃが芋やさつま芋等の芋類も扱いやすいのでお勧めです。

また、店頭で手軽には買えませんが、米のタンパク質を可能な限り除去したアレルギー対応ご飯の「Aカットご飯」や「ケアライス」がネットショップで購入できます。

夏季に美味しいとうもろこしも、海外では主食として用いられていますが、日本でよく見るとうもろこしはスイートコーンと言われるように、甘く美味しくできているので、主食として毎食摂るのは難しいかもしれませんが、おやつや副食に使うといいですね。

それでは、米アレルギーの赤ちゃんにも使用できる主食となる 食材を紹介します。

オートミール

オーツ麦(燕麦(えんばく))を脱穀して調理しやすく加工したものです。

お粥のように火を入れてふやかして食べます。牛乳で炊いても美味しく頂けます。

香りや風味が気にならない程度に少量の塩や砂糖を入れた方が食べやすいです。

ホワイトソルガム

小麦粉アレルギーが無ければ、普通に小麦粉を使ったらよいのですが、マルチアレルギー (アレルギーの原因が複数ある)の方も増えているので、ここで紹介しておきます。

ホワイトソルガムと聞くと、なかなかイメージしにくいですが「高きび」という穀物で、小麦粉と同じように使えます。

食物アレルギーが多い近頃では、各メーカがホワイトソルガムのミックス粉を出しているので、離乳食の中・後期のおやつ作り等にも重宝します。

代替え食品を使う時の留意点

キヌアを始め、他の雑穀類もありますが、下記の理由からお勧めは出来ません。

  • 日本人にはあまり馴染みがない
  • 離乳食に使うには、食物繊維が多い

消化器官がまだ完全に整っていない赤ちゃんのお腹には負担になってしまうので、基本的には小麦粉製品や芋類を使う方が良いです。

また、お粥の代わりにゆでうどん、素麺を使う事があると思いますが、乾麺の状態の素麺やうどんには製麺するときの塩が残っているので、塩が解け出たゆで汁は使わず水洗いをして、塩味を流してから使うようにしましょう。

そばも他の麺類と同じく使いやすそうですが、そばアレルギーは比較的重篤な症状が出ることが知られているので、離乳食として与えることは避けましょう。

糖質補給おやつ「芋もち」レシピ 離乳食 中・後期から  

材料(約5個分)

  • じゃが芋(男爵芋)中サイズ2個  約100g
  • 片栗粉20g       約大さじ2杯
  • 塩           少量(ほんのひとつまみ)
  • サラダ油        適量

作り方

  1. じゃが芋の皮をむいて小さめに切り、しばらく水にさらす。その後、鍋にじゃが芋とひたひたになるくらいの水を入れて火にかける。簡単につぶれる柔らかさになったら湯を捨て、再び火にかけて粉ふき芋を作る。
  2. 熱いうちに塩を加え、マッシャーかフォークで丁寧につぶす。粗熱が取れてから片栗粉を加えてよくなじませる。耳たぶくらいの柔らかさになるよう、適宜片栗粉の量を調節する。
  3. 食べやすい大きさに丸め、火の通りがいいように手でつぶして成型する。フライパンを火にかけ薄く油を引き、もちを並べてふたをし、弱めの中火で両面に焦げ目が軽くつくまで焼く。

アレンジ

さつま芋で作るとほのかに黄色い芋もちになりますし、青のりを片栗粉を入れるタイミングで 入れると磯の風味が付いた緑の芋もちができます。

乳製品アレルギーが無ければ、粉チーズを入れても香ばしくおいしくできます。

砂糖と醤油でみたらしあんを作って、からませるのもおいしいですよ。ぜひお試しください。

【執筆者紹介】

管理栄養士
井上弥生

製菓衛生士の資格も持つ。病院、特別養護老人ホームに勤務。
結婚後は退職し、幼稚園、大学、クリニックにて、栄養・食文化普及事業に携わっていた。
趣味は自家製酵母を使ったパンやお菓子作り。

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