【管理栄養士執筆】 授乳中にお寿司を食べても大丈夫?

妊娠中の生活

妊娠中は魚の種類によって量を控えるものや、魚に限らず加熱されていない肉やチーズなども控える必要がありました。

では、出産後はどうでしょう。母乳を与えている間も、注意が必要な食べ物はあるのでしょうか。

管理栄養士が解説します。

魚を控える必要はありません

妊娠中は、ママが食べた魚に含まれる水銀が胎児の健康に影響するため魚の種類によって注意が必要なものがありました。(詳しくは、下記のコラムを参照してください)

「【管理栄養士執筆】 妊娠中に食べたらダメな食べ物は?赤ちゃんやママの体にどんな影響があるの?」
https://blog.ikujicare.jp/2019/01/04/pregnant-food/

では授乳中はどうでしょう。厚生労働省は、水銀に関する注意事項の見直しにおいて、以下のように報告しています。

“問い:授乳中の母親も、魚介類の摂食に注意すべきですか。”

“答え:食品健康影響評価では、母乳を介して乳児が摂取する水銀量は低いことが示されています。このため、授乳中の母親は今回の注意事項の見直しにおいても対象としていません。”

つまり、授乳中であってもママが魚を控える必要はありません。

魚は良質なたんぱく質を多く含み、EPA・DHAなどのいわゆる質の良い油が多く含まれ、また、鉄やカルシウム、亜鉛などミネラルの摂取源であるなど重要な食材です。

ママの健康のためにも積極的に摂るようにしましょう。

生ものもOK!衛生管理は十分に行って

妊娠中はリステリア菌やトキソプラズマによる胎児やママへの影響が考えられるため、十分に火の通っていない肉や魚、ナチュラルチーズなどは控える必要がありました。

一方、 出産後は授乳中であっても、 基本的に避ける必要はありません。

お寿司や刺身、その他十分に火の通っていないものを食べるときには、一般的な衛生管理(新鮮なものを選ぶ、適切な温度で保管する、消費期限内に食べるなど)には配慮した上で楽しみましょうね。

栄養バランスを考えながら楽しい食生活を

授乳していても お寿司を含め魚や生ものを控える必要はありません。

ただし、授乳中のママのアルコール摂取は赤ちゃんの成長発達に影響が出る可能性がありますから控えましょう。

基本的な栄養バランスを意識したうえで、食べ物は色々なものを楽しみましょう。

参考
厚生労働省 妊婦への魚介類の摂食と水銀に関する注意事項の見直しについて
https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/qa/051102-1.html#03
厚生労働省 e-ヘルスネット 飲酒のガイドライン
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/alcohol/a-03-003.html

【執筆者紹介】

管理栄養士
仲村ゆうな

大学の栄養科を卒業後、総合病院にて7年勤務。
産婦人科を含む幅広い診療科で、妊娠悪阻の食事管理、低体重の赤ちゃんの栄養指導、産後ママの体重管理、生活習慣病の栄養指導など、のべ1万人以上の栄養サポートを行う。「育児ケアオンライン」のサポーターとして活躍

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