【歯科衛生士執筆】歯磨き粉はいつから使えばいいの?フッ素ってなに?

歯のお手入れ

ドラックストアに行くと、たくさん並んでいる歯磨き粉。

歯磨き粉はお口の中をスッキリさせるだけではなく、歯にとっても良い成分がたくさん含まれています。

一体いつから使い始めればいいのでしょうか。

フッ素ってなに?

お子さん向けの歯磨き粉は、むし歯予防に効果的な「フッ素入り」のものが多いです。

皆さんも何となく「フッ素」が歯にいいというイメージはお持ちかと思います。

フッ素は、お茶や水道水にも含まれているもので、簡単に言うと歯の表面を硬くしてくれる役割があります。歯の表面が硬くなると、歯に穴が開きにくくなり、むし歯予防に効果を発揮します。

他にもフッ素には、お口の細菌を減らしてくれる役割などもあります。

そして、フッ素が歯にとって一番効果を発揮しやすいのが、生えたての歯なのです。

例えるのであれば、生えたての歯は「みずみずしいタケノコ」。これがだんだんお口の中で成長して「竹」になります。「みずみずしいタケノコ」の状態の歯は、食べ物や飲み物の悪影響を受けやすく、むし歯になりやすいのです。これは永久歯でも乳歯でも同じです。

ここで、役立つのが「フッ素」です。生えたての歯にフッ素を使うと、どんどんフッ素を取り込んでくれます。柔らかい歯の表面を硬くし、食べ物や飲み物から受ける刺激を少しでも軽減できるようにしてくれるのです。

歯磨き粉の選び方、使い方

そんないい効果がたくさんあるフッ素ですが、フッ素入りの歯磨き粉にはそれぞれ濃度があります。写真のようにppmf(フッ素濃度)が表記されているものもあります。

年齢別に推奨されるフッ素濃度があり、歯が生え始めてから5歳までは500ppmfの製品が奨められています。もし、濃度が表記されていない場合は製品の対象年齢をチェックしましょう。

5歳以降は900ppmfから1000ppmf程度の製品が推奨されています。

歯磨き粉を使用する量は、2歳までは切った爪程度の少量です。3から5歳までは5mm以下、6から14歳は1㎝程度の使用量です。

歯磨き粉を使用して磨いたあとは、フッ素の効果が薄れないように、あまり何度も口をゆすぎ過ぎないようにしましょう。大さじ1杯程度の水で、1回から2回ゆすぐ程度で大丈夫です。そのあとは30分から1時間飲食をしないようにします。

まだうがいが出来ない場合は、フッ素ジェルがおすすめです。何もつけない状態で歯みがきをして汚れを落としてから、キレイに洗った歯ブラシでフッ素ジェルを全体に塗りましょう。甘い味も付いているので、お子さんが歯みがきを喜んでしてくれることもあるようです。

2歳から3歳くらいで「ブクブクうがい」が出来るようになってきます。うがいが出来るようになったら、徐々にペーストタイプの歯磨き粉に変えていきましょう。ペーストタイプのものは、茶しぶなどの汚れを防いでくれる役割があります。

歯磨き粉にも色々な味があります。そして歯磨き粉の味が苦手な子もいます。

ぜひ使っていただきたいものですが、必ず使わないといけないものではありません。歯磨き粉が嫌で、歯みがきそのものが苦手になってしまうお子さんもいるので、様子を見ながら導入してみてください。

お子さんにあった歯ブラシや歯磨き粉が分からない場合は、ぜひ一度歯科医院へ行って相談してみてください。年齢に応じたケアもお伝えしていますので、遅くとも3歳までには一度歯医者さんに行き、チェックしてもらいましょう。

ご家族みんなで通えるかかりつけ歯科医院を持っておくと、いざというときも安心です。専門家の意見を上手に取り入れて、日々のケアを行ってくださいね。

【執筆者紹介】

歯科衛生士
神田恵実

医療法人社団健生会平井歯科クリニックの主任歯科衛生士として勤務の傍ら、産婦人科の準備教室や、地域の市民講座にて講演活動も行う

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