【助産師執筆】 陣痛開始の間隔は?病院への連絡のタイミングを解説

出産

出産が始まると陣痛はどのように変化していくのか不安に思いますよね。

陣痛は時間をかけてゆっくりと痛みの間隔や強さが変化していき、出産が近くなると自然にいきみたくなるようになります。

今回は出産が始まった時の陣痛について、陣痛開始や出産までの陣痛の変化について助産師が詳しく解説していきます。

陣痛が始まった後の病院連絡のタイミングについても解説しますので、ぜひ参考にしてくださいね。

出産は近い?不規則に痛くなる前駆陣痛の特徴

妊娠37週を過ぎると不規則なお腹の張りや痛みを感じるようになるのですが、これを前駆陣痛といい、出産が近づいているサインとなります。

赤ちゃんは子宮頸管と子宮頸管に続く子宮口を通って生まれてくるので、出産の時には赤ちゃんが通過できるくらいに子宮頸管が開きます。

妊娠中に閉じていた子宮頸管は、出産が始まって赤ちゃんが生まれる時期になると10㎝開くのですが、子宮頸管が出産に適した状態になっていることが大切なのです。

前駆陣痛によって子宮が収縮することで子宮頸管が柔らかくなるため、出産に向けた子宮頸管の準備が整います。

前駆陣痛は15分間隔であったり、30分間隔であったりと張りや痛みの間隔にはバラつきがあることが特徴です。

前駆陣痛は個人差も大きく、出産の陣痛になるまで続く場合もあれば、数時間や数日で消失する場合もあります。

出産の開始から赤ちゃんが生まれるまでの陣痛の変化

出産が始まると出産の進行時期に合わせて陣痛の間隔や痛みの時間、強さが変化していきます。

出産は以下の3つの時期に分かれています。それぞれの時期の陣痛について詳しく解説していきますね。

陣痛が開始してから子宮口が10㎝開くまでの分娩第Ⅰ期

陣痛の開始は10分間隔でお腹が張ったり痛くなる、または1時間に6回の頻度でお腹が張ったり痛くなった時点です。

陣痛が開始して間もない時期は10分間隔でお腹が痛くなる時間は短く、1回の陣痛で20秒〜30秒の長さです。

ここから少しずつ痛みの間隔が短くなり、陣痛の時間が長くなっていきます。

出産が進み、子宮口が5㎝くらいまで開くと陣痛の間隔は5分〜6分になり、陣痛の時間は40秒くらいに長くなります。

さらに出産が進んで子宮口が8㎝くらいになると陣痛の間隔は2分〜3分になり、陣痛の時間は50秒くらいになってきて、痛みの強さが増します。

この頃から少しずつ陣痛がきた時にいきみたくなったり、自然と力が入ったりするようになりますね。

そして子宮口が全て開いて10㎝になると、陣痛の間隔は1分〜2分になり、陣痛の時間は60秒くらいになります。

子宮口が10㎝開き赤ちゃんが生まれるまでの分娩第Ⅱ期

子宮口が10㎝開き、いよいよ赤ちゃんが生まれるとなると陣痛の間隔は1分、陣痛の時間は60秒〜70秒くらいまで長くなります。

この時期の陣痛は、陣痛がきた時に自然といきむようになり、妊婦さんの腹圧も加わってより強い陣痛となります。

陣痛とともに腹圧が加わることは、赤ちゃんが生まれるために大切な力となるのです。

赤ちゃんが生まれたあとに出る後陣痛

赤ちゃんが生まれた後に胎盤が出てきますが、この時に妊婦さんが経験するのが後陣痛です。

後陣痛は子宮がもとの大きさに戻るために子宮が収縮して起きる痛みであり、さらに子宮の内膜にできた細かい傷からの出血を止める働きもあります。

後陣痛は痛みを感じるのですが、ママの身体の回復のために大切なのです。

陣痛が始まった!電話連絡のタイミングはいつ?

陣痛が始まった時の電話連絡は以下のタイミングになりますので、ぜひ参考にしてくださいね。

初めて出産をする初産婦さんと出産の経験がある経産婦さんでは連絡のタイミングが異なります。

<初産婦さんの場合>

  • 10分間隔のお腹の痛みや張りを感じた場合

または、

  • 1時間に6回のお腹の痛みや張りを感じた場合

<経産婦さんの場合>

  • 15分間隔のお腹の痛みや張りを感じた場合

お腹に痛みが出始めて陣痛が始まったと感じたらまずは時計を見て、痛みの間隔を確認しましょう。

1時間ほど様子を見て痛みが続いていたり、痛みの間隔が短くなってきていたりしたら病院に連絡をしてください。

病院に連絡をする時は必ず妊婦さん本人がしましょう。

自宅から病院までの移動に時間がかかる妊婦さんや前回の出産時間が短かった経産婦さんは病院から個別に説明がありますので、医師や助産師の指示に従ってくださいね。

また、陣痛には痛みのない休みの時間が必ずあります。突然動けないほどの痛みになる、お腹がずっと痛い場合はすみやかに病院へ連絡をしましょう。

病院への連絡のタイミングやポイントについては、下記のコラムで詳しく解説していますので、こちらも参考にしてくださいね。

「【助産師執筆】 出産の兆候は何?知っておきたい病院への電話連絡のタイミング」
https://blog.ikujicare.jp/2019/03/18/pregnant-sign/

陣痛はゆっくり変化する!焦らずに対応しましょう

今回は陣痛開始や出産までの陣痛の変化、病院連絡のタイミングについて解説しました。

記事を参考に赤ちゃんが生まれるまで陣痛がどのように変化していくのかをイメージして出産に備えてくださいね。パートナーや家族にサポートしてほしいタイミングを考えておくのも良いでしょう。

陣痛が始まっても焦らなくて大丈夫です。まずは時計を見て痛みの間隔が何分なのかを確認しましょう。

この記事を読んで頂くことで、安心して出産に臨んで頂けると幸いです。

【執筆者紹介】

助産師、保健師、看護師
菊地 綾香

総合病院、産科クリニックに勤務。看護大学教員として看護学生や助産師学生の教育にも携わる。約8年の助産師経験から得た妊娠、出産、育児に関する確かな知識と情報を届けるための活動も行なっている。

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