【助産師執筆】 新生児の体は日々変化!トラブルの対処法も知りたい!

赤ちゃんのお世話

生まれたばかりの赤ちゃんの育児、かわいいと思う一方で赤ちゃんの体の変化を心配に思うこともありますよね。

初めて出産をしたお母さんでも、2回目以降の出産を経験したお母さんでも、生まれたその子の育児は初めてです。

赤ちゃんの成長は個人差がありますが、新生児の時期に特有の体の変化があります。

今回は新生児の体の特徴やトラブルの対処法について助産師が詳しく解説していきます。

医療機関へ相談が必要な症状もご紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。

新生児の体は毎日変わる!5つの体の特徴

生まれてから28日未満の赤ちゃんを新生児と呼びますが、新生児の時期は成長に伴う体の変化が5つあります。

体重が減る

新生児は生まれてから2〜4日間は体重が減ることがありますが、それを生理的体重減少と呼んでいます。

生まれたばかりの赤ちゃんは哺乳量がまだ少なく、少ない哺乳量に対して尿や便の排泄、皮膚から出る水分量が多いためです。

赤ちゃんの哺乳量が増え始めてくるのが生後3〜4日目ですので、生後1週間くらいになると生まれた時の体重を超えて体重がしっかり増えてくるようになります。

生後1か月頃になると生まれた時の体重から約1kg増えます。

肌が黄色くなる

赤ちゃんが生まれて2〜3日すると、肌が黄色くなってきます。

肌の色が変化することにびっくりするお母さんも少なくありませんが、新生児に特有の変化なのです。

肌が黄色くなるのは生理的黄疸(おうだん)と言いますが、血液中に含まれるビリルビンという成分のためです。

ビリルビンは古くなった赤血球からつくられ、肝臓で処理されて尿や便とともに排出されます。

しかし生まれたばかりの赤ちゃんは肝臓の機能が未熟なので、ビリルビンの処理が追いつかずに肌の色が黄色く見えるようになるのです。

赤ちゃんの哺乳量が増えて排泄量も増えてくる生後1〜2週間になると消失します。

便の色が変わる

生まれたばかりの赤ちゃんの便は黒くて粘り気がある胎便が1〜2日出ます。

母乳やミルクを飲み始めて、哺乳量が少しずつ増えてくると生後3日目頃には少し緑色に変化した移行便が出るようになり、さらに哺乳量が増えると黄色便に変わっていきます。

胎便が黒いため驚くお母さんもいらっしゃいますが、赤ちゃんの哺乳量が増えるとともに黄色便に変わっていくので心配はありません。

皮膚が剥がれてくる

新生児は新陳代謝が活発で、新しい皮膚がどんどんつくられていきます。

新しい皮膚がつくられることに伴って古い皮膚が剥がれていく落屑(らくせつ)という変化が生後1〜2週間頃まで続きます。

赤ちゃんの皮膚が乾燥しているのではないかと不安になるかもしれませんが、新しい皮膚に変わっている途中なので様子を見ましょう。

陰部から出血している、白色透明のどろっとしたものが出ている

女の子の場合は新生児の月経やおりものが出たりすることがあります。

これはお母さんのお腹の中にいた頃のホルモンの影響で、女の子の赤ちゃん特有の変化です。

新生児の月経やおりものは生後1週間以内で見られることが多く、生後2週間頃には消失しますので様子をみましょう。

新生児によくあるトラブルの対処法と医療機関へ相談が必要な症状

ここでは新生児によくある3つのトラブルの対処法と医療機関へ相談が必要な症状について解説していきます。

トラブル1:頻繁に吐き戻す

赤ちゃんの吐き戻しは嘔吐(おうと)と言いますが、嘔吐には溢乳 (いつにゅう)と病気が疑われる嘔吐の2種類があります。

溢乳は哺乳量が十分に確保できている赤ちゃんに見られる嘔吐で、口から少しだけ母乳やミルクを吐き出します(口から母乳やミルクがたれているように見えます)。

溢乳は赤ちゃんがたくさん母乳やミルクを飲んでいる証拠なので、安心してくださいね。

生まれたばかりの赤ちゃんの胃の構造は胃の入り口の筋肉がゆるく、形も縦型になっています。

げっぷがしやすい構造になっているのですが、同時に吐き戻ししやすいのです。
溢乳は病気ではなく生まれたばかりの赤ちゃんによく見られる特徴でもあります。

頻繁に嘔吐する場合は、哺乳後5〜10分は背中をさすって様子を見たり、横向きにして寝かせるようにしましょう。

赤ちゃんが口から噴水のように嘔吐する時は医療機関へ相談しなければなりません。

赤ちゃんが嘔吐していたら、吐き方がどうだったのかを意識して見るようにしてください。

トラブル2:お臍(へそ)から出血する

お臍は生後1週間頃に取れますが、お臍が取れる時期が近くなる、あるいはお臍が取れて数日は出血する場合があります。

お臍から出血している場合は、沐浴後やおむつ交換の時を利用して1日2〜3回程度お臍の消毒をしましょう。

消毒にはアルコール消毒液を使用し、ベビー用の綿棒でお臍の根元を最初に消毒、次にお臍がまだ付いている場合はお臍全体、最後にお臍周囲の皮膚1〜2cmを消毒します。

お臍の消毒をしても出血が増えてきたり、お臍からにおいがしてきたりする場合は医療機関に相談してください。

トラブル3:熱が高い

新生児の平熱は36.5℃から37.5℃で、大人の平熱より少し高めなのが特徴です。

体温が38.0℃以上だと熱が高いと判断します。

新生児は体温調節の機能が未熟なので、周りの環境や着ているベビー服などで熱が上がってしまうことがあります。

赤ちゃんの体温を測る時は、赤ちゃんの脇の下に体温計を挟みます。

体温計を挟む時は斜めに倒して体温計と皮膚が密着するように挟みましょう。体温計はベビー用、大人用どちらでも構いません。

熱が高い時は掛け物や着ているベビー服の枚数を減らし、それでも熱が下がらない場合は医療機関へ相談しましょう。

新生児の体の変化は様々!心配な時は医療機関に相談を

生まれて間もない赤ちゃんは成長に伴う体の変化がたくさんあり、たった1日でも変化がわかるほどです。

赤ちゃんの成長に伴う体の変化は、時にお母さんが戸惑ってしまうかもしれません。

新生児の時期に起こる体の変化は、赤ちゃんが成長しているということなのでゆっくりと様子をみていきましょう。

しかし、医療機関に相談すべき症状が赤ちゃんに出ることもありますので、心配に思った時は安易に自己判断せず、医療機関に相談してくださいね。

相談する医療機関ですが、1ヶ月健診までは産院に、1ヶ月健診以降については相談する医療機関を産院に確認しておきましょう。

この記事が新生児の体の特徴やトラブルの対処法について知りたい方の参考になれば幸いです。

【執筆者紹介】

助産師、保健師、看護師
菊地 綾香

総合病院、産科クリニックに勤務。看護大学教員として看護学生や助産師学生の教育にも携わる。約8年の助産師経験から得た妊娠、出産、育児に関する確かな知識と情報を届けるための活動も行なっている。

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