【助産師執筆】いよいよ卒乳!開始時期や具体的な方法を知りたい!

授乳

「卒乳の時期っていつにしたらいいの?」と悩みますよね。

卒乳の時期は一般的に離乳食の完了期となる1歳2か月から1歳6か月が目安となりますが、お子さんによって卒乳の時期は違います。

お子さんによって卒乳の時期が異なるからこそ、卒乳をどのように進めていけば良いのか不安に感じるお母さんも少なくありません。

今回は卒乳の時期や方法、注意点について助産師が詳しく解説していきます。

一般的な卒乳時期の目安は?

一般的な卒乳時期の目安は、1歳2か月から1歳6か月の離乳食が完了する時期です。

離乳食が完了する時期になるとお子さんは食事でたくさんの栄養を取れるようになり、母乳以外で水分摂取をできるようになります。

しかし、卒乳に要する時間はお子さんによって異なるため、2歳や3歳を過ぎてから卒乳するお子さんもいます。

卒乳を進める時期として以下の5つのタイミングがありますので参考にしてくださいね。

  • 母乳やミルク以外で栄養を摂取できている
  • 母乳やミルク以外で水分摂取ができている
  • お子さんが遊びに夢中で母乳の回数が減ってきた
  • ストローやコップを使えるようになってきた
  • お母さん自身が授乳を十分したと感じている

「1歳を過ぎたから」「周りが卒乳しているから」と焦らずに、お子さんの様子を見ながら卒乳を進めていきましょう。

一般的な卒乳の方法

卒乳する日をお子さんに伝える

1歳を過ぎるとお子さんは言葉を理解し始めます。

卒乳する日を決めたら、事前に「◯◯になったらおっぱいとさよならしようね」などと事前に伝えましょう。

卒乳する日の日中はお子さんをたくさん遊ばせる

卒乳する日はこれまで授乳に使っていた時間を活用して、お子さんをたくさん遊ばせると良いですよ。

またスキンシップやコミュニケーションをたっぷりとることも大切です。

お子さんにおっぱい以外で楽しいことがあると思ってもらえるようにすることがポイントになります。

水分補給を十分に行う

これまで母乳で補っていた水分補給を、水や麦茶などの他の方法で補っていく必要があります。
コップやストローを活用して、お子さんの水分補給を十分に行ってください。

卒乳はお子さんだけではなくお母さんの準備も必要

卒乳のためには、お子さんだけではなくお母さんの準備も大切です。

突然授乳をやめてしまうと母乳が詰まってしまう乳腺炎を引き起こすこともあるので、授乳をしない分、搾乳が必要になります。

卒乳開始1〜3日目

この時期はこれまでの1日の授乳回数と同じ回数の搾乳を行いましょう。
乳房が楽になったと感じる程度で構いません。

卒乳開始4〜7日目

乳房が楽になる程度の搾乳の回数を1日2〜3回まで減らしていきます。

卒乳開始後1〜2週間

卒乳を開始して1週間を経過したら、搾乳の回数を1日1回に減らしましょう。
搾乳をした時に数滴程度になったら搾乳を終了するタイミングとなります。

卒乳後に気をつけてもらいたい3つのポイント

お子さんとのコミュニケーションを大切に

卒乳後のお子さんは心がデリケートです。

これまでは、授乳や哺乳瓶でミルクを飲む時間がお子さんとお母さんのコミュニケーションの時間になっていました。

卒乳後は、これまで以上にお子さんに話しかけてスキンシップをとり、授乳以外のコミュニケーションの時間を増やしましょう。

お母さんの食事はカロリーオーバーに注意

授乳中はお母さんの血液から母乳をつくっていたため、多くのエネルギーが必要でした。

しかし、授乳が終了すると、体内で消費するエネルギーが少なくなるため、授乳中と同じカロリーの食事を続けていると体重が増えてしまいます。

バランスの良い食事を意識して、食事の摂取量を調整していきましょう。

30歳代から増え始める乳がんの早期発見のため検診を受ける

乳がんにかかることは30歳代から増加し始め、40歳代後半から50歳台前半がピークになります。

乳がんは出産を経験する時期の女性にもかかる可能性がある病気なので、卒乳したら乳がん検診を受けることをおすすめします。

乳がん検診を受ける時期ですが、卒乳後半年以降が適しています。

授乳中、卒乳後半年未満は乳腺が発達しているため、乳がん検診を受けても正確に診断することができないためです。

最寄りの医療機関で卒乳した時期を伝えて、ぜひ乳がん検診を受けましょう。

参照元
国立がん研究センターがん情報サービス 乳がん
https://ganjoho.jp/public/cancer/breast/
公益社団法人 がん研究振興財団 がんの統計‘14
https://ganjoho.jp/data/reg_stat/statistics/brochure/2014/cancer_statistics_2014_fig_J.pdf

お子さんのペースを大切にした卒乳を

離乳が進むにつれて、お子さんの母乳を飲むという行動は栄養を摂ることから安心するための行動へと変化していきます。

そして迎える卒乳はお子さんの成長の証です。

お子さんのペースに合わせて焦らずに進めていくことが大切ですね。

毎日の授乳で、お子さんとのコミュニケーションを大切にしながら卒乳というお子さんの成長を見守っていきましょう。

【執筆者紹介】

助産師、保健師、看護師
菊地 綾香

総合病院、産科クリニックに勤務。看護大学教員として看護学生や助産師学生の教育にも携わる。約8年の助産師経験から得た妊娠、出産、育児に関する確かな知識と情報を届けるための活動も行なっている。

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