【助産師執筆】妊娠してつわりが始まった!対処法を解説します

妊娠中の生活

「つわりが始まって、体調が悪い」

妊娠がわかって嬉しい気持ちがあっても、つわりが始まると体調が変化して心配になりますよね。

つわりは妊娠に気づく時期(妊娠5週〜妊娠6週)に始まり、吐き気や嘔吐などの症状が出てきます。

つわりの症状や症状の強さには個人差があり、体調に合わせて対処していく必要があります。

今回は助産師がつわりの対処法について詳しく解説しますので、記事を参考にして、つわりを乗り切りましょう。

つわりはいつまで続く?なぜ起こるの?

つわりは妊娠2か月(妊娠5週〜妊娠6週)から始まり、症状がピークを迎えるのは妊娠3か月(妊娠8週〜妊娠11週)です。

妊娠4か月から5か月(妊娠12週〜妊娠16週)には症状が落ち着いてきます。つわりは妊婦さんのうち50〜80%の方が経験すると言われていて、経産婦さんよりも初産婦に多いです。

つわりの原因ですが、実は明確な原因がわかっていません。

考えられている説として以下の3つの要因があります。

  • 胎盤から分泌されるホルモンがつわりの症状を引き起こす
  • 妊娠によってホルモンバランスが大きく変化し、自律神経が乱れるため
  • 妊婦さんの身体が赤ちゃんを異物と認識し、アレルギー反応として症状を引き起こすため

吐き気だけじゃない!つわりの一般的な症状

つわりと聞くと、吐き気や嘔吐を思い浮かべるでしょう。

つわりには吐き気や嘔吐以外にも症状がありますので、一般的な症状をお伝えしますね。

  • 吐き気
  • 嘔吐
  • 頭痛
  • においに敏感になる
  • 唾液が増える
  • 身体がだるい
  • 眠気が強い
  • 食べ物の好みが変わる

つわりを乗り切る3つの対処法

つわりの症状が出ている時は、普段の生活ができなくても何も問題ありません。心配せずに体調に合わせた生活を送ることが大切です。

対処法1:食べられる物を食べる

つわりの症状を経験すると、多くの妊婦さんが食事を摂ることが難しくなります。

食べないと赤ちゃんに栄養を届けられないのではないかと不安に思うかもしれませんが、つわりの時は妊婦さんが食べられる物を食べて良いんですよ。

一度に食べる量を少なくして、食事回数を増やすことで吐き気や嘔吐を軽減することもできます。

朝起きた時の吐き気に対処するために、枕もとに飴やビスケットなど、すぐに食べることができる物を準備しておくのも良いです。

食べられる物にはもちろん個人差はありますが、以下の食べ物は、実際につわりの妊婦さんたちが好んで食べていましたので、ぜひ参考にしてください。

  • フルーツ
  • ヨーグルト
  • ゼリー
  • おかゆ
  • アイスクリーム
  • スープ

対処法2:こまめに水分補給をする

嘔吐が続く、症状が強くて食事の摂取ができない時は身体の水分が不足します。

食べることが難しい時は水分を少しずつ、こまめに摂るようにしてください。

ナトリウムやカリウムといった電解質が含まれているスポーツドリンクもつわりの時の水分摂取におすすめできます。

対処法3:仕事や家事で無理をしない

つわりは心理的な要因で症状が強くなることもしばしばあります。

仕事や家事のストレスに追われて、つわりの症状に悩むことも少なくありません。

家事は家族に手伝ってもらい、無理のない範囲で仕事を続けましょう。

つわりの症状で仕事に支障が出る場合は、「母性健康管理指導事項カード」という申請書を活用して勤務時間の短縮や休業を職場に申請することが可能です。

母性健康管理指導事項カードは医師が発行することになっています。受診している産婦人科の医師に相談して、症状に応じてカードを発行してもらいましょう。

参考URL
母性健康管理指導事項カード

https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11200000-Roudoukijunkyoku/bosei_kenkoukanri.pdf

症状が強く日常生活に支障が出る場合は受診を!

一般的に、つわりは食事などを工夫することで対処ができるので、医学的な治療は必要ありません。

しかし、つわりの症状がひどく、日常生活に支障が出る場合は治療が必要になる場合もあります。

以下の症状がみられる場合は、妊娠悪阻といって入院が必要になることがありますので、医療機関に相談して受診してください。

  • ほぼ毎日嘔吐している
  • 体重が5%以上減っている(体重が50kgの場合は2.5kg以上の減少)
  • 尿ケトン体が陽性(つわりで受診すると尿検査を受けます)
    ※尿ケトン体はエネルギーの摂取不足のために身体でつくられるもので、妊娠悪阻を診断する評価指標となります

参考URL
今日の臨床サポート 妊娠悪阻

https://clinicalsup.jp/contentlist/1726.html

つわりは妊娠が継続できている証拠!体調に合わせて過ごしましょう

つわりは食事、家事や仕事で無理のないように工夫することで、不快に感じる症状をできる限り軽減させることができます。

お腹に赤ちゃんがいて妊娠が継続できているからこそ、つわりを経験します。

つわりの症状は辛いと感じてしまいますが、赤ちゃんも成長していると捉えていただきたいです。

症状が強くなっている場合は遠慮せずに医療機関へ相談して、適切な対処をしてもらいましょう。

この記事を参考に、自分に合った対処法を見つけて、つわりの時期を過ごしてくださいね。

【執筆者紹介】

助産師、保健師、看護師
菊地 綾香

総合病院、産科クリニックに勤務。看護大学教員として看護学生や助産師学生の教育にも携わる。約8年の助産師経験から得た妊娠、出産、育児に関する確かな知識と情報を届けるための活動も行なっている。

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