【助産師執筆】生後1か月児の成長は?よくあるトラブルも知りたい!

赤ちゃんのお世話

生まれたばかりの赤ちゃん、これからの成長が楽しみですが、どのように成長していくのか気になりますし、トラブルがあった時の対処法も知っておきたいですよね。

生まれたばかりの赤ちゃん、いわゆる新生児期は生まれてから1か月の間に様々な変化を経て成長していきます。

今回は生後1か月児の成長や発達、よくあるトラブルの対処法について助産師が詳しく解説していきますね。

生後1か月の赤ちゃんの成長と発達

身体の成長

生後1か月の赤ちゃんの体重は、生まれた時から約1kg増えて、1日あたりの増加量は30g前後です。

皮下脂肪も増えて赤ちゃんの身体はふっくらしてくるので、「大きくなった」と実感できる頃ですね。

身長は4〜5cm大きくなり、頭位は約3cm、胸囲は約4cm大きくなります。

赤ちゃんの体重増加や身長などの成長は個人差がありますので、母子健康手帳の成長曲線を確認し、正常範囲内に入っていれば問題ありません。

運動の発達

生後1か月になると、生まれたばかりの頃にはなかった運動も見られるようになり、手足を活発に動かす、少しだけ頭をあげるような動きが出てくるようになります。

また、声を出すようになったり、顔を見つめるようにもなったりしますので、赤ちゃんとのコミュニケーションも取りやすくなってきますね。

睡眠

生後1か月の赤ちゃんの睡眠は、生まれたばかりの頃に比べると起きている時間は少し長くなりますが、1日の大半は眠って過ごします。

睡眠時間は1日に15〜20時間と言われており、昼夜の区別もつきません。

母乳やミルクを飲んで眠るというサイクルを不規則なリズムで繰り返します。

生後1か月の赤ちゃんによくあるトラブルと対処法

その1:ミルクや母乳を頻繁に吐いてしまう

赤ちゃんがミルクや母乳を頻繁に吐くと心配になってしまいますよね。

ミルクや母乳を頻繁に吐くのは、胃の構造が関係しています。

生後1か月の赤ちゃんは胃の入り口が大人のように締まっていないので、げっぷをしやすい一方で、飲んだミルクや母乳が簡単に胃から戻りやすい構造になっています。

ゆえに、吐きやすくなっているのですが、以下の対処方法を試してみてください。

  • 授乳、哺乳後はげっぷをさせる
  • げっぷが出ない時は赤ちゃんを横向きに寝かせる
  • げっぷが出ない時は赤ちゃんの身体を起こした状態で5〜10分ほど様子をみる

噴水のように吐き戻しをする場合は、医療機関に相談をして受診してくださいね。

その2:鼻がつまっている

「鼻がつまっているような音がする」とお母さんから相談を受けることが多く、よくあるトラブルです。

赤ちゃんの鼻の通り道はまだ狭く、加えて鼻の骨が鼻の大きさに対して大きいため、鼻がつまりやすくなっています。

鼻がつまっていると気がついた時は、明るい場所で赤ちゃんの鼻の中を見て、取れそうならベビー用の綿棒ですくうようにして取ってあげてください。

鼻水を取る時、赤ちゃんは嫌がって頭を動かします。

お母さんの手で赤ちゃんのあごから頭を支えて、固定してから綿棒で取るようにするのがコツです。

奥にあるものは無理に取ろうとすると出血することがありますので、その場合は無理に取る必要はありません。

赤ちゃんがくしゃみ をした後、泣いた後や沐浴後は鼻の手前に出てくるようになり、とりやすくなりますよ。

その3:母乳を飲ませる回数が多い(1日10回以上)

生後1か月の赤ちゃんは睡眠リズムが不規則で、母乳を一度に飲む量もその時々で異なります。

母乳の消化には約2時間かかりますが、飲む量によっては消化が早く授乳間隔が短くなることもありますね。

赤ちゃんの体重増加が順調であれば、赤ちゃんのペースに合わせて授乳をして問題ありませんので、赤ちゃんが母乳を欲しがるのであれば回数を気にせずに授乳をしましょう。

その4:顔や身体に湿疹ができている

生後1か月の赤ちゃんは新陳代謝が盛んなこと、お母さんのお腹の中にいた時のホルモン影響から湿疹ができやすく、脂漏性湿疹と呼んでいます。

顔は特にできやすく、赤ちゃんによっては全身に出ることもあります。

湿疹が出ている時期は基本的にお風呂で全身を石鹸で洗い、保湿を行なっていきます。

赤ちゃんの基本的なスキンケアは下記のコラムも参考にしてくださいね。自宅でスキンケアをしても湿疹がひどくなる場合は、医療機関に相談しましょう。

【看護師執筆】赤ちゃんにスキンケアは必要?スキンケアの方法について聞きたい!

https://blog.ikujicare.jp/2019/01/09/baby-skincare/

その5:向き癖が心配になる

生後1か月の赤ちゃんは、まだ自分で首を自由に動かせないため、自分で頭の向きを変えることはできません。

そのため、いつも同じ方向を向いていて、向き癖がつかないか心配になるお母さんもいます。

生後3か月頃になって首がすわってくると、いつも同じ方向を向くということは少なくなってきますので、向き癖の対策が必ず必要というわけではありません。

もし気になるようなら、タオルやクッション類を使って反対を向くように寝かせるようにすると良いです。

赤ちゃんの成長とコミュニケーションを楽しんで!

生後1か月の赤ちゃんは身体つきがふっくらして、生まれたばかりの頃よりも運動が活発になり、成長を感じる嬉しさがあります。

赤ちゃんとのコミュニケーションがさらに楽しくなってくる頃なので、積極的に赤ちゃんとのスキンシップをとって育児を楽しんでください。

一方で湿疹などのトラブルが出てきやすい時期でもあります。

この記事を参考に対処方法をぜひ試してみて、不安や心配に思うことがありましたら医療機関に相談して解決していきましょう。

参照元
助産診断・技術学Ⅱ[3]新生児期・乳幼児期 医学書院第4版第3刷 P.189〜192

【執筆者紹介】

助産師、保健師、看護師
菊地 綾香

総合病院、産科クリニックに勤務。看護大学教員として看護学生や助産師学生の教育にも携わる。約8年の助産師経験から得た妊娠、出産、育児に関する確かな知識と情報を届けるための活動も行なっている。

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