【助産師執筆】生後3か月児の成長は?よくあるトラブルも知りたい!

赤ちゃんのお世話

生後3か月の赤ちゃんは身体の成長とともに、首がすわり始めるなどの運動機能の発達、視覚や聴覚といった感覚機能も発達してくる時期です。

赤ちゃんの変化が目に見えて、日々の成長を楽しく感じる一方で、「これで良いのか」と心配に思うお母さんもいます。

今回は生後3か月児の成長や発達、よくあるトラブルの対処法について助産師が詳しく解説していきますね。

生後3か月の赤ちゃんの成長と発達

身体の成長

生後3か月になると、1日の体重増加量は30gで、赤ちゃんの体重は生まれた時の体重の2倍になります。

平成22年乳幼児身体発育調査によると、生後3か月の男の子の平均体重は6.63kg、女の子は6.16kgです。

男の子の平均身長は61.9cm、女の子の平均身長は60.6cmとなっています。

赤ちゃんの成長には個人差があるので、体重や身長の平均値は参考にしながら母子手帳の成長曲線にあてはめて確認してみてくださいね。

運動の発達

生後3か月は首がすわり始める時期、うつ伏せに寝かせると首を45度上げることもできるようになります。

首すわりは生後3か月から生後4か月にかけて完成しますよ。

あごの筋肉も発達してくるため、一回の哺乳量が増えます。

そのため授乳ペースが整ってきて、1日の授乳回数も6回程度になってきますね。

生後1か月から2か月では、物をじっと見つめるだけであったのが、生後3か月になると物の動きを追うようになり(追視)、動きを追う範囲は180度近くまで広がります。

また音や人の声がする方向に目を向けるようにもなるため、音と目に見えるものを関連づける能力も発達してきます。

睡眠

生後3か月の赤ちゃんの睡眠時間は約14時間ですが、昼夜の区別がついて、夜にまとめて5〜6時間眠るようになります。

赤ちゃんによっては、まだ昼夜の区別がついていなかったり、夕方に突然泣き出す黄昏(たそがれ)泣きをする子もいますね。

生後3か月の赤ちゃんによくあるトラブルと対処法

その1:赤ちゃんが夕方に突然泣いてしまう

夕方になると、突然赤ちゃんが泣いてしまうことを心配に思うお母さんがいます。

赤ちゃんが夕方に突然泣き出すことを黄昏泣き、またはコリックといいますが、この時期に特有の赤ちゃんの泣き方なのです。

はっきりとした原因はわかっておらず、成長過程の一つと考えられていて、生後4か月頃までには自然におさまります。

赤ちゃんが泣いたら、抱っこをしたり、声をかけたりしてあやしてみましょう。

レジ袋をこするガシャガシャした音で赤ちゃんが落ち着くこともあるので、ぜひ試してみてください。

その2:指しゃぶりをする

生後3か月になると指しゃぶりをすることが多くなってきます。

指しゃぶりが癖になると心配になるお母さんもいるのですが、実は指しゃぶりをすることで、赤ちゃんは自分の手が自分のものであると認識するようになるのです。

自分の手がわかるようになると、次第に物をつかみ始めます。

この時期の指しゃぶりは成長過程であり、癖になることはありませんので見守ってあげましょう。

その3:便の回数が減る

生後1か月から2か月までは、授乳やミルクの度におむつ交換することが多く、便の回数は1日に10回以上のこともありましたよね。

生後3か月になると便の回数が減ってきて1日に1〜3回程度まで減ることもあります。

また、これまでは水っぽい便であったのがドロっとした便に変化してくる特徴もありますね。

赤ちゃんの成長に伴って、腸の中に便をためておくことができるようになったため、便の回数は少なくなっていきます。

赤ちゃんの便の回数が減るのは、腸が発達したからということになります。

その4:夜にまとめて眠ってくれない

生後3か月の赤ちゃんは夜にまとめて眠るようになる時期ですが、夜に赤ちゃんが起きる、夜泣きに悩むお母さんもいます。

まだ昼夜の区別がついていないことが原因として考えられますが、毎日の生活リズムを整えてあげると良いです。

朝は日光を浴びて赤ちゃんが朝だとわかるようにし、夜は部屋を暗くして眠らせるようにします。

日中に散歩などで少し活動をし、お風呂の時間も毎日同じ時間帯にできると良いですね。

生活リズムをつくっていくことで徐々に昼夜の区別がついて、夜にまとめて眠るようになります。

その5:赤ちゃんとの外出範囲がわからない

生後3か月頃になると、赤ちゃんとの外出を考え始める時期ですが、外出範囲がわからないと悩むお母さんもいます。

赤ちゃんとの外出のポイントは以下の通りです。

  • 移動距離が長くなる外出は無理のない距離にする
  • お父さんや他の家族の方など、赤ちゃんのお世話を手伝ってくれる人と一緒に行く
  • インフルエンザや胃腸炎などの感染症 が流行している時期は外出を避ける
  • 授乳室やベビールームがある施設を利用する

赤ちゃんの成長を楽しみながら、一人で悩まずに育児を

生後3か月の赤ちゃんは首すわりや物を目で追うなどの成長とともに、生活リズムも整ってくることから、赤ちゃんとの行動範囲も少しずつ広がってきます。

赤ちゃんによっては昼夜の区別がまだついていなかったり、黄昏泣きがあったりなど、お母さんが大変に感じることもまだまだある時期です。

この記事を参考に、赤ちゃんのトラブルへの対処法を実践して、困った時は家族や医療機関など周りに手伝ってもらないながら、赤ちゃんの成長を見守りましょう。

参照元
平成22年乳幼児身体発育調査
URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001tmct-att/2r9852000001tmea.pdf

ナースとコメディカルのための小児科学 日本小児医事出版社 2版2刷 P.22〜23

小児看護学概論 小児臨床看護総論 医学書院 第11版第4刷 P.84〜89

【執筆者紹介】

助産師、保健師、看護師
菊地 綾香

総合病院、産科クリニックに勤務。看護大学教員として看護学生や助産師学生の教育にも携わる。約8年の助産師経験から得た妊娠、出産、育児に関する確かな知識と情報を届けるための活動も行なっている。

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